知っておくべき概念 〜止揚〜

こんにちは。
野老  真悠子です。

 

 

「止揚(しよう)」という言葉をご存知ですか?
私は上昇学で学ぶまで聞いたこともない言葉だったのですが、ビジネスや身近な問題を解決するための優れた概念らしいのです。
それならぜひ取り入れたい!!

 

今日はそんな「止揚」とはどういうものなのか、出来るだけ簡単に説明いたします。

 

 

1. 止揚ってなに?

「止揚」とは、ドイツの哲学者ヘーゲル(1770年~1831年)が使用した哲学の概念を表す言葉で、「弁証法的観点から,物事の発展は矛盾対立によって行われるが,その場合一つの要素はほかを否定しはするがまったく捨去られるのではなく,保存されてより高い次元に引上げられ,一新されて全体のなかに組込まれること」です。
ドイツ語ではアウフヘーベンと言います。

 

 

はい、いきなりわかりませーーーん(笑)

 

まずは難しい言葉を抜きにして説明していきましょう。

 

 

 

 

2. 正しい止揚、間違っている止揚

止揚の前提として、矛盾する2つの概念が必要です。
この矛盾する二つの概念をそれぞれAとBとします。

 


A)この図形は三角形に見える。
B)この図形は円に見える。

 

矛盾するAとBを否定することなく、大きな視点から統合することによって、より本質に近い、新しい答えCを導き出します。
さて、止揚して考えた場合、Cはどちらの形になるでしょうか。

a)               b)
          

答えは a) の三角錐です。
単純にAとBを足しちゃえ〜っというものではないんですね。

 

よく例にあげられているのが・・・

A)苺を食べたい
B)大福を食べたい
C)苺大福を食べる!

これも単に足しただけで止揚ではありません。
それに両方食べればいいでしょ(笑)

 

もう少し詳しくみていきましょう。

 

 

 

 

3. 矛盾を乗り越える


A)海の水はこぼれない。故に地球は平面である
B)地平線は弧を描いている。故に地球は球体である。
C)地球は球体であるが、地球に吸い寄せる“力”が働いている

 

Aの「海の水はこぼれない」も正しい。
Bの「地平線は弧を描いている」も正しい。
このAとBを完全に否定することなく矛盾を乗り越え、より高次元である新しい考え方を生み出すことを止揚というのです。

 

なんとなくわかってきたでしょうか。
ただ、これだと問題が壮大すぎてイメージを掴みにくいですね。

 

 

 

 

4. 身近な例で考えてみよう

より身近で簡単な例で考えていきましょう。

 

A)お腹いっぱいご飯を食べたい
B)お腹いっぱい食べて太りたくない
C)お腹いっぱい食べても太らない糖質制限食にしよう!

 

A)自動車は環境に有害なので、違うビジネス展開を模索するべきだ
B)自動車会社は自動車販売を基盤とするべきだ
C)エコカーを販売することにより、環境にも配慮しながら自動車会社としての基盤を守る

 

A)化粧をして肌荒れをカバーしたい
B)化粧をすると肌が荒れる
C)肌負担の少ない化粧品を使う

 

A)資産を構築するためにはもっと働くべきだ
B)労働時間が増えると自由な時間がなくなる
C)資産運用をしてお金に働いてもらう

 

 

なんとなく掴めてきましたか?
どの例も、矛盾を乗り越え、より高次元である新しい考え方を生み出していますね。
こうやって自分の身近な問題に置き換えるとわかりやすいですよね。

 

 

 

 

5. まとめ

世の中に白黒ハッキリつくものなんてそうそうにありません。
夫婦喧嘩でもそうでしょう?
どちらかが100%悪いなんて事はあり得ません。
二人の意見が矛盾するものだった場合、どちらを否定することなく、より高次元な新しい解決策を導く、これが止揚です。

 

止揚やアウフヘーベンと聞くと難しいことのように感じますが、私たちは普段から多くの場面で使っているんです。
ただ、これを意識するかしないかで大きく変わります。

 

何か問題が発生した時、効率よくたくさんのことを処理したい時、矛盾する自分の心と戦う時・・・
止揚することを意識していれば、いつでもより良く新しい結果を導き出せます。
止揚マスターになるために、常日頃から意識したいですね♪

 

 

 

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